この度歯周病専門医を取得いたしました。歯周病専門医とは、予知性の高い歯科治療およびインプラント治療など、包括的歯科診療を患者様に提供するスペシャリストです。以前より認定医を取得しておりましたが、認定医を取得した上でさらに研鑽が必要となり、歯周病認定医より上の資格になります。
日本歯周病学会は、日本歯周病学会歯周治療における専門的知識と技術を有する歯科医師を育成するとともに国民の口腔保健の増進に貢献することを目的として認定医、専門医、指導医等の資格を設けております。それぞれの資格の概要は以下のとおりです。
認定医※:3年以上研修施設で研修して、基本的な歯周治療の知識と技量をマスターした上で、認定医試験に合格した歯周病学会員。
専門医※※:5年以上、あるいは認定医取得後2年以上研修施設で研修して、専門的な歯周治療の知識と技量をマスターした上で、専門医試験に合格した歯周病学会員。
日本歯周病学会の専門医は1195名(2023年1月現在)です。
日本歯周病学会全体(12,470名)の中でも10%程度、厚労省のデータによる全国の歯科医師人数(107,443人)と比較すると0.9%と非常に稀有な存在です。
歯周病専門医の特徴とは?
歯周病治療は歯科医師免許を持っている歯科医師は誰でも行うことができますが、適切な診査・診断・治療計画の立案ができないといけません。特に重度歯周病の治療の場合においては個別の歯に対して精確な治療も必要ですが全体的な視野をもって治療計画を練ることができるというのがとても大切となります。歯周病認定医・専門医においてはこのような口の中全体の治療計画の立案などからはじまり、重度歯周炎になってしまった歯に対して行う歯周外科手術という手術のスキルも持ち合わせている必要があります。また歯周病は治療期間が長い病気の一つです。そのような長い治療期間を一緒に治療していく為には人柄というものも必要となります。さらには日々進歩していく医療に対して常に新たな知識を取り入れていくために日々学んでいく必要もあります。歯周病認定医・専門医とはそのような知識、スキル、人柄などを兼ね備えた歯科医師であるとされています。