〜歯を守りたい方へ知ってほしい真実〜
歯周病治療の“最後の切り札”とは
歯周病が進行すると、歯を支える「骨」や「歯ぐき」が失われ、歯がグラついてしまいます。
「もう抜くしかないのでは…」と感じる方も多いですが、実は歯を残すための先進治療があります。
それが 歯周組織再生療法 です。
この治療では、特殊な膜やタンパク質、骨補填材などを使って、歯を支える組織の“再生”を促します。
まさに「歯を守る最後の切り札」と言える治療法です。
誰でも受けられるわけではない理由
ただし、この治療は誰にでもできるわけではありません。
なぜなら、成功のカギは大きく3つに分かれるからです:
- 患者さん自身の条件
・毎日の丁寧な歯みがき
・定期的なメンテナンス
・糖尿病がコントロールされていること
・禁煙していること - 歯や骨の状態
・骨の欠損の形や深さ
・歯の動揺の有無(動きが強い歯はスプリントで固定が必要) - 術者の技術と経験
・マイクロサージェリーやパピラ保存法といった専門的な手技
・適切な材料の選択と術後管理
これらが揃って初めて、再生療法は効果を発揮します。
専門医に任せるべき理由
論文でも繰り返し指摘されているのは、**「術者の技術差が結果に直結する」**という点です。
特に、
- 顕微鏡を使った精密手術
- 縫合の安定性
- 感染を防ぐための術後管理
これらを的確に行えるのは、歯周病専門医の強みです。
経験の浅い歯科医師が行うと、腫れや感染といった合併症のリスクが高くなってしまいます。
よくある合併症とその対策
再生療法は非常に有効ですが、注意しなければならない合併症もあります。
- 傷口が開いてしまう
- 歯ぐきの形が崩れる
- 感染による腫れや膿
これらは、適切な症例選択と正しい手技、そして術後の丁寧なケアで防ぐことができます。
まとめ:歯を守るためにできること
✔ 歯周組織再生療法は、歯を残すための先進的で希望のある治療法。
✔ ただし「誰でも・どんな歯でも」できるわけではなく、条件を満たすことが必要。
✔ 成功には、専門医の診断力・技術力と、患者さん自身の努力が欠かせません。
「まだ歯を残せるかもしれない」と思ったら、まずは歯周病専門医にご相談ください。
あなたの大切な歯を守るための、最善の選択肢が見つかるはずです。